うみかぜラヂオとは?
イベントFMラジオ放送
FACEBOOK&Twitter 情報発信
台風18号記録
うみかぜラヂオ
2017年の夏、私たちは津久見市の恒例行事・つくみ港まつり納涼花火大会で運用されたイベントFM放送のために集合しました。
その名前は津久見市出身のシンガーソングライター伊勢正三さんの曲で津久見のご当地ソングとも言える「海風」からいただきました。
♬ 海風 吹いてた。あの頃いつの時も。潮の満ち干に全てを感じて、幼心に吹いてた。~~~ ♬ 時の流れが僕を変えても今も故郷に吹く~
そんな歌詞を生み出した自然豊かな町・津久見市は2017年、港まつりを終えた9月中旬に台風18号による大きな被害を受けました。時間雨量120ミリ、期間雨量430ミリという豪雨は瞬く間に小さな町をのみ込み、40年ぶりとも50年ぶりとも言われたその水害により市民生活は日常から長く隔離されてしまいました。津久見市内には他の市町村で整備が進む域内ケーブルテレビ局やコミュニティFMなどの地域メディアが存在しません。そのため行政から発せらる情報はもとよりさまざまな災害復旧にともなう情報が市民に届けられる手段が極めて乏しい実態を目の当たりして、私たちは花火大会のために用意したフェイスブックとツイッターを用いて「給水情報」から情報発信を始めました。
わずかな情報でしたがその投稿は瞬く間に市の内外に拡散していき、その到達数は数日で津久見市の人口に迫る勢いでした。市民生活を復旧させるための情報の多くが市役所発であり、市民からするとまさに生命線であることを強く感じました。そのため町づくり団体・ツクミツクリタイが市民と協同して開設したカフェ1/2(宮本共有会館1階:津久見市中央町)を急遽復旧させて市民やボランティアの皆さん達のための休憩スペースを作り運営を開始、そこを拠点に手分けして市内で入手した情報をSNSで発信し続けました。そして多くの方から励ましをいただきながら津久見市に関する情報発信を現在も継続しています。
私たちはスタートから2年目を迎えた2018年夏、港まつり花火大会でイベントFM放送に再び挑戦しました。関係者のご厚意に応えるために駐車場情報アプリを自主開発して提供したほかFM波に加えてネットラジオ放送とユーチューブライブ放送にも取り組み大変な反響をいただきました。
「情報共有で津久見は盛り上がる」私たちはそのように考えています。「東京やニューヨークで起こった事は知っているけど、津久見でどんなイベントがあるのか知らない。商店街の店の事も知らない。市役所の事、議会の事、学校の事、・・・もし事前に知っていれば行くのに・・・参加するのに・・・」 そのための媒介として「うみかぜラヂオ」は働きたいと思います。そしてこの「うみかぜラヂオ」はだれのものでもありません。メディアとは目に見えないもの、空気のようなもの。そんな集団として今後も活動していきたいと考えています。